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一口に不動産売却と言っても、戸建てやマンション、土地など、売却の対象となる不動産の種類は様々です。また、「仲介」と「買取」で売却方法も異なります。ここでは、「仲介」と「買取」のどちらがお客様にぴったりか、それぞれの違いをご紹介します。

不動産を売却するには、「仲介」と「買取」とよばれる2種類の方法があります。仲介がもっとも一般的な方法ですが、これは不動産会社に売却先を探してもらって、その相手と実際の売買契約を結ぶ方法のことです。

したがって不動産会社ではインターネットやチラシなどを通じて物件を宣伝して、様々な方面から購入希望者を募集します。成約に至る過程では希望者を内覧に案内したり、契約関係書類を作成したり、物件の内容や重要事項を説明したりもします。

これに対して買取というのは不動産会社を直接的な売却先とする方法のことをいい、他人を売買契約の相手とする仲介とは大きく異なります。

仲介と買取という二つの方法にはそれぞれ特有のメリットやデメリットがあります。仲介の場合であれば、同じ物件を売るにしても他の方法よりも高い価格が付くというメリットがあります。

不動産の購入を決める基準は相手によって異なり、たとえば交通の利便性、築年数の浅さ、間取りの使いやすさなどのさまざまなアピールポイントを使い分けることができるためです。逆に宣伝をしてもなかなか相手が見つからなかったり、価格交渉で時間がかかったりするデメリットもあります。

買取であればプロの不動産会社が相手方となるため、手続きがスピーディーな上に仲介手数料も不要であり、瑕疵担保責任も負わなくて済むというメリットがあります。その反面価格的には仲介よりも安くなるのは事実です。

仲介と買取のどちらの方法を選択するのが良いのかは、ケースによって異なり一概に言えない部分がありますが、少なくとも選択する上でのポイントはあるはずです。たとえば仲介の場合は成約までに時間がかかったとしても、できるだけ高い価格を目指したい場合に適しています。買取は相続や転勤など時間的な余裕がない場合でも確実に売却をしたい場合に向いています。

また物件に欠陥があった際の損害賠償などの瑕疵担保責任を負うことに不安がある場合も、法律上は宅地建物取引業者にあたる不動産会社が相手であれば問題にされることはありませんので、この点も踏まえて考えるのがよいでしょう。